ノリと勢いで生まれた、“美味しい”と“楽しいが”記憶に残る「たまごかけごはん」のお店スタッフ
業種
接客・ホール
募集期間:
2023.07.20~
曽爾村に唯一ある信号機前の交差点で、「たけるの かまどの たまごかけごはん」と書かれた真四角のシンプルな看板が目に入ります。
平仮名が羅列され、それぞれ頭文字のアルファベットを組み合わせたと思われるロゴが3つ並んでいる。写真も色も何も使わず、ただただその名前に圧倒される。そんな看板。
この看板をパッと見ただけで、「なんだかおもしろそうなお店だ」と、直感で感じる人は多いのではないでしょうか。
「たける?ごはんが炊ける?それとも人?」
「かまどでご飯を炊くの?」
「たまごかけごはんの専門店?」
そんな興味がフツフツと沸き起こり、まるで未知なる世界へと足を踏み入れるかのようなワクワク感を胸に、曽爾村長野にある立派な古民家のお店を訪れました。
今回は、この「たけるのかまどのたまごかけごはん」に関する求人のお話です。
ノリと勢いで生まれた、たまごかけごはんのお店
立派な古民家の外壁に、見覚えのある3つのロゴが大きく描かれている。
「おしゃれ!」と思わずスマホのカメラを向けたくなってしまうほど、古民家の古き良き風合いのなかに、都会的な洗練されたロゴデザインが溶け込んでいる。
ロゴが描かれた建物の外壁に沿って歩みを進めると、右側にはロゴが型取られているコンクリートの駐輪場、そしてロゴが描かれた暖簾を目印に、お店の入口に繋がります。
どこを見てもお店のロゴが散りばめられており、まさに「映える」空間が演出されています。
外観を見てお店に対する期待値は最高潮に高まり、ドキドキしながら暖簾をくぐろうとすると、都会的な雰囲気を醸し出す男性2人が迎え入れてくれました。(筆者はこの時点で「どちらの方が『たける』さんだろう…」と興味津々。)
「いらっしゃいませ!こんにちは!」
そう笑顔で声を掛けてくれたのは、写真右側に映っている藤井 武尊(ふじい たける)店長。
写真左側に映っている方は、中禮 直也(ちゅうれい なおや)さん。中禮さんは、藤井店長の高校の同級生で、「たけるのかまどのたまごかけごはん」の広報を担当しているのだとか。
───こんにちは。すごくおしゃれなお店で驚きました。この古民家はリノベーションしたんですか?
「そうですね。もともとはお店をやる場所にこだわりはなく、古民家を何年も探していたんです。それでたまたま曽爾村でこの古民家の情報を聞きつけて、来たらもう建物に一目惚れ。そして素晴らしい景色(これは後から気が付く(笑))。内覧をしに来た日に購入を即決しました。店内外の空間は全てセルフリノベーションで、約2か月間で完成させましたね。」
中禮さん曰く、藤井店長は物件を購入してから曽爾高原や屏風岩の存在を知ったとのこと。
曽爾の情報を全く持っていない状態で古民家の購入を即決した藤井店長。
なにやら、とてつもないバイタリティーを彼の中に感じます。
───基本的な疑問なのですが、なぜ「たまごかけごはん」のお店をやろうと思ったのですか?
「実はこのお店だけでなく、大阪で建設業・宿泊業・飲食業・賃貸業をしている会社の代表をしているんです。色んな業種での知見も踏まえて『古民家×飲食店』でやっていく可能性に前から目をつけていたんですよね。それで、趣味のバイクで色んな地をツーリングしていた際に、行く先々でのたまごかけごはん屋さんに行列ができている光景を見て、ビビッと直感が働きました。『古民家×たまごかけごはん』や!と。」
───飲食の経験も豊富だったんですか?
「飲食業の代表はやっているものの、現場の経験も知識も技術もなかったんよ。でも、たまごかけごはんやったらほぼ調理しなくて良いし。ほんで今まで行ったたまごかけごはん屋さんは、お米がそんなに美味しくない!だから美味しいお米を使ったたまごかけごはん屋さんをやろう、と思ったんです。」
───異業種の代表をしながら、馴染のない地で新しいお店をオープンさせる。しかも飲食業の経験はそんなに無い。すごい行動力ですね。
「代表といっても使える時間は沢山あるし、『今日を楽しく生きる』をモットーにしてんねん。楽しく生きるためのアンテナは日常のなかで常に張っていて、『勢い・ノリ・アイデア』、この3つで生きてるな。楽しくないと仕事やないと思ってるし、何事も『やってみたらええやん主義』でやらせてもらってます。」
「古民家とたまごかけごはん」×「勢い・ノリ・アイデア」×「やってみたらええやん主義」。
藤井店長の中にあったこの3つが掛け合わさり生まれたのが、「たけるのかまどのたまごかけごはん」。
コロナ渦の2021年10月にオープンしてから、2年。
基本的に土日祝祭日のみの営業ですが、このおしゃれな外観や古民家の内装、そして斬新な「たまごかけごはん」の仕組みが、口コミやTVなどのメディアで話題となり、毎週末多くのお客さんで賑わいを見せます。
今まで食べたことのない、斬新な「たまごかけごはん」
皆さんが想像するたまごかけごはんって、ごはんとたまごをただまぜて食べる、とてもシンプルな食べ物ですよね。
しかし、「たけるのかまどのたまごかけごはん」が作る「たまごかけごはん」は、一味違います。
そのこだわりについて教えていただきました。
■ごはん
国内最大の米コンクール「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」で、金賞に次ぐ特別優秀賞に選出された「曽爾米」をメインに使用。
曽爾米は、化学肥料を一切使わず、全てミネラルを中心とした有機質肥料で育てられ、さらに農薬の使用量も一般的な栽培基準の半分以下で栽培した特別栽培米です。
生産量に限りがある曽爾米はとても貴重なもの。曽爾米を切らせてしまっているときは、宇陀産のお米を使用しています。
産地と味にこだわったお米を、ごはん1合分をお釜にセット。
お客さま自身がお釜に火を入れ、ぐつぐつと約20分じっくり炊きます。
■卵
それぞれ全く異なる味・風合いの2つの卵を使用しています。
①やさしい味わいの卵
奈良市都祁にて、平飼い養鶏所を営んでいる「古都 風雅ファーム」さんの卵を使用。
ここの卵の最大の特徴が、「淡い色と、やさしい味」。
アメリカからトウモロコシの飼料が輸入されて以降、日本の市場の卵の99.99%以上がトウモロコシを主な飼料としています。しかしそれ以前の日本では、お米を主体とした飼料で鶏を飼育していました。
「古都 風雅ファーム」では、そんな昔懐かしい卵の味を追い求め、トウモロコシの飼料を一切使用せず、お米を主体とした自家配合の卵づくりに挑んでおり、その市場割合は0.1%以下の希少な卵なのだとか。
②こってり濃厚な味わいの卵
鶏の健康を考え特別に配合された飼料で育てられた卵のため、栄養価が非常に高い大阪産の卵を使用。とにかく色が濃く、こってり味が濃いのが特徴。
こってり卵から食べるのが、藤井店長のおすすめ。
また、卵の味の違いを最大限楽しんでもらうため、「普通の醤油」「だし醤油」「山椒醤油」の3つの醤油も用意されています。
■食べ方
①ごはんが炊けるのを待つ間に、メレンゲ作り
これが、「たけるのかまどのたまごかけごはん」の最大のポイント。
卵の白身を電動ミキサーでふわふわのメレンゲに仕上げます。
白身をメレンゲにすることで、普通の白身が苦手な人でも食べられるそうです。
②お釜の火が消えてから1分ほど待って、お米を蒸らす
③炊きたてごはんの上に、メレンゲと黄身を乗せて、完成。
お好みの醤油をかけて食べます。
お好みで醤油をブレンドするとさらに美味。
かまどごはんの炊きあがりに約20分かかるため、その時間を埋めるための他メニューも揃えています。
なかでも「宇陀牛」は、きめが細かく、やわらかい肉質、鮮やかな霜降りが特徴。「幻の極上肉」と言われた日本屈指の黒毛和牛です。
───使っている卵、お米、醤油、作り方、他のメニュー、全てにおいて、藤井店長のこだわりが感じられますが、お店として大切にしていることって何でしょうか?
「曽爾村に貢献したいことと、食品ロスをなくすこと。色んなたまごかけごはん屋さんに行きましたが、『卵食べ放題・ごはんおかわり自由』でやっているお店も多いんですよね。ただ、いくら食べ放題だからといって、たまごかけごはん3杯以上はなかなか食べられない。
だからうちでは、味に飽きないように2種類の卵と3つの醤油を使用し、ごはんも2杯分目安で炊く。お釜で炊くと約20分の時間がかかってしまいますが、一人前のごはんをその都度お釜で炊くことで、ごはんのロスも無くせられると思うんです。食べきられない人はサランラップで包んでお持ち帰りできるようにしています。(自己責任です)」
───味の違いも楽しめるし、2回目は1回目よりも上手にメレンゲを作ろう!って気持ちにもなるし、2杯食べ終わったあとには「美味しかった」っていう満腹感と「楽しかった」っていう満足感が得られて、ちょうどよかったです。
「食品ロスだけでなく、使用済みの割り箸も薪ストーブで燃やせるように捨てずに集めているんです。やるからには徹底的に無駄はなくしていきたいですね。」
「ノリと勢い」で作ったとは思えないほど、店舗・メニュー・コンセプトの隅々までこだわり抜かれた「たけるのかまどのたまごかけごはん」。
2種類の卵の味と、メレンゲを作るという斬新なアイデアはさることながら、藤井店長のバイタリティーと行動力からにじみ出るカリスマ性に魅せられました。
やる気があれば、どんな人でも大歓迎
ここまで、メインとなる「たまごかけごはん」について藤井店長と中禮さんにお話を伺いましたが、「たまごかけごはん」のインパクトを上回るほどの存在感を魅せつけてくれたお二人。
この方たちと一緒に働くことで、「仕事としてのスキル」以外にも学び、吸収できるものがたくさんあるのではないか、そんなことを思いながら、理想とする人材について聞いてみました。
うちに来てもらうこと自体が有難いから、「やる気があったらどんな方でも歓迎します!」
お店のオープン作業と料理作りは藤井店長が担当しており、今回求人している主な仕事は「お客さまへのお声がけ、片づけ等」とのこと。
たまごかけごはん作りや食器返却は基本的にセルフサービスなので、接客未経験の方でもハードルはそんなに高くなさそうです。
───「片付け」というのは、どんな作業ですか?
「肉焼用鉄板運び、テーブル消毒や食器洗いになります。うちはお釜を使用しているので、1人前のプレートだけでも食器洗いは結構な量になるんです。だからこそ、僕以外に片付けも担当してくれる人が1人いるだけで、だいぶ助かる。食洗器の利用が可能なので、そんなに大変な作業ではないです!」
───お店の開店時間は「11:30~14:30」と短いですが、出勤時間は何時からですか?
「お客さんが並んでいたら開店時間前でも開けますが、基本的にオープン作業は僕の仕事なので、開店時に必ず出勤しなくてはならない、という縛りはないです。できる限りご希望に添えるようにしますので、一緒に決めていきましょう。」
限られた営業時間のなかでも、好きな時間に出勤可能。
他にもお仕事をされている方や、スポットでのお仕事を探している方には最適かもしれません。
また、藤井店長自身が実業家ということもあり、将来的に起業などを目指している方にとっては、学び多き刺激的な時間が過ごせるのではないでしょうか。
キッチンから運ばれてきた料理をそのままいただくのではなく、注文をした本人が最後の仕上げを調理する、体験型の「たまごかけごはん」。
「美味しい」という思い出だけでなく、「楽しかった」という思い出の付加価値があります。
食べるだけでなく、「ここに来てよかった」「楽しかった」とお客さまの記憶と思い出に残る店。
そんなお店のスタッフとして、たくさんのお客さまの笑顔を生み出しませんか?
やる気があれば、どんな方でも大歓迎。ぜひご応募ください。
募集要項
企業名
たけるのかまどのたまごかけごはん
募集職種
接客・ホール
雇用形態
パート・アルバイト
給与
時給1,000円
福利厚生
仕事内容
・お客さまへのお声がけ
・片付け
勤務地
曽爾村長野958
勤務時間
土・日・祝祭日
時間は要相談
休日休暇
応募資格
選考基準
求める人物像
一緒にこのお店を盛り上げてくれる方
採用予定人数
若干名
選考プロセス
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