曽爾村の求人情報

スタッフやお客さまの声を大切にする接客業のお仕事

業種

接客・ホール・キッチン

募集期間:

2025.09.30~

「今週の日曜日の夕方から、うちで焚火Barやるから遊びにおいでよ。」

そんなふうに民宿2・7(ツーセブン)のオーナーから筆者にLINEが届いたある日。

 

「焚火Bar」って何だろう!?と驚きつつ、詳細を尋ねたところ、移住した方と村民さんが交流できる場として焚火を楽しむことができるイベントを、民宿2・7が年に数回開催しているのだそう。

 

夜に営業している飲食店がない曽爾村では、夜に開催される貴重なイベント。当日、筆者は、かなりワクワクしながらお邪魔したところ、民宿2・7の常連さんや村民さん、移住者など、多くの方々が一緒にバーベキューをしながら焚火を楽しんでいる光景が目に飛び込んできました。

 

イベントには、筆者の知り合いも何人か参加していましたが、初めましての方も多く、最初はちょっと緊張。でも、老若男女問わず、その場にいた人たちとみんなでバーベキューと焚火を楽しむ、そんな素敵な時間を過ごすことができて、曽爾村での繋がりがさらに広がった一晩となりました。

 

今回は、移住者さんや村民さんなど地域の方々から愛されている民宿2・7さんのアルバイト募集のお話です。

民宿2・7の成り立ち

「いらっしゃい!」

明るく迎え入れていただいたのは、民宿2・7のオーナーの東口 貴之(ひがしぐち たかゆき)さんと、勤続14年目の今藤 里美(いまふじ さとみ)さん。

右:東口さん 左:今藤さん

今回は、お二人から民宿2・7について色々お話を伺いました。

───そもそも民宿2・7はどうやって始まったのでしょうか。

東口「元々この場所は、別のオーナーさんが民宿をしていたんですよ。ただ、年齢的に続けることが難しくなり、新たなオーナーを探していたところ、僕の父が手をあげ、『高原ホテル曽爾』を始めたんです。そこから、2年後に僕も関わるようになったんですが、お客さまとの距離感が近いスタイルだったので、『ホテルっぽくないなぁ』と感じたんですよ。合宿所として利用する学生のお客さまも多かったですし、施設自体をもっとアットホームな感じに変えたいと思って、『ホテル』から『民宿』に名称を変えたところから『民宿2・7』は始まりました。」

───地域に愛されている民宿2・7は、そんな風に始まったんですね。ちなみに「2・7」ってどういう意味なのでしょうか?

東口「『2・7』というのは、昭和27年生まれの僕の父と父の同級生が、みんなで集う場所として『喫茶2・7』を始めたことがきっかけです。『喫茶2・7』は長くは続かなかったのですが、祖母が営んでいた東口商店の引っ越しの際に、『東口商店』から『ストア2・7』に改名し『2・7』が受け継がれました。そして『2・7』という名称が、村民さんに馴染みのある存在になっていると感じていたので、『ホテル』から『民宿』に変えるとき、村民さんにも親しみを感じてほしいと思いから『民宿2・7』という名前でオープンさせてもらいました。その後、ストア2・7が民宿2・7の隣に引っ越してきて、今の形になっています。」

───「2・7」という名称にはそんな由来があったんですね。先ほど、東口さんは「高原ホテル曽爾」がオープンして2年後から関わっているとおっしゃっていましたが、どういった経緯で民宿2・7に携わることになったのでしょうか。

東口「僕は、民宿2・7に携わるまでは、まったく別の仕事をしていたんですよ。奈良県とか三重県の飲食店や宿泊施設をまわって、クリーニングした寝具や制服などを配送する仕事です。でも、車の燃料高騰や1人で1日中車を走らせていることの寂しさから、違う仕事をしようかなと考え始めていたときに、『いつか親のやっているホテルを継がないといけないのかな』と思ったんです。最初のうちは、昼は配送業をしつつ、夜はホテルで夜間営業していた居酒屋を手伝っていました。そして25歳の時に配送業を辞めて、『民宿2・7』をオープンさせました。そのときに併せて、調理師免許も取ったんですよ。」

 

───ちなみに、今藤さんは、どのような経緯で民宿2・7で働くことになったのでしょうか?

今藤「私は元々、神戸出身の移住者なんです。なんとなく田舎暮らしをしたいなって思っていた時に曽爾村の知人の家へ遊びに行く機会があったんです。曽爾村の山や川に囲まれた風景が祖母の住んでいた場所に似ていたり、祖母が営んでいた商店と同じような東口商店があったりと、すごく運命を感じたんです。『ここに住むしかない!』と思い、曽爾村に引っ越してきました。偶然、引っ越してきた家のお隣が東口さんのお父さんのお家で、『民宿2・7に働きに来ない?』とお声掛けいただいたことがきっかけですね。」

民宿2・7のお仕事内容

───実際にどんな業務を日々行っているのでしょうか。

今藤「民宿2・7では、昼間にお弁当販売をしているので、お弁当販売と宿泊業の業務が1日の中で同時進行で進んでいきますね。」

そこで、民宿2・7の1日のお仕事の流れを詳しく教えていただきました。

1日の仕事の流れ

8:00~
・当日の予約状況の確認
・宿泊の準備、清掃
・予約の入っている仕出し弁当の準備
・お弁当の下準備
10:00~
・お弁当屋さん開店準備
11:00~
・お弁当の販売
15:00~
・宿泊客のチェックイン対応
・次の日の予約の確認

───なかなか忙しそうなスケジュールですね。実際にアルバイトとして働く場合には、お弁当販売と宿泊業務、両方に携わることになるのでしょうか。

東口「過去には、アルバイトの方にもすべての業務に携わってもらっていましたが、人にはそれぞれ向き不向きがありますし、そのため現在は、適性を考慮してお弁当販売のキッチン担当と宿泊業の清掃担当を決めて、働いてもらっています。また、適性によって、ストア2・7の売店業務をお願いすることもあります。スタッフの年齢層が年々上がってきていて、布団の上げ下ろしやシーツを運ぶなどの重労働が足腰の負担になったり、洗い物では長時間の立ち作業になったり、とスタッフ全員がすべての業務をこなすのが大変な状況なんです。分担制に変更してから、仕事の責任感をしっかり持って業務に取り組んでもらえるようになったと感じていて、よかったなと思っています。」

───仕事内容がある程度絞られていると、新しく働き始める方も安心して業務に取り組めそうですね。今はどのような方が民宿2・7で働いているのでしょうか。

東口「年齢層は、30代から60代で、村内から通勤している方がほとんどです。男女比は2:8と女性が多いですね。主婦の方も多く、お子さんがいる方も働いてますよ。」

今藤「お子さんがいる方には、『土日祝日に必ず出勤しなければならないシフトは組まない』というふうに、スタッフに配慮したシフトを組んでくださるのでとてもありがたいですね。休憩もしっかり取れるようにみんなで回していますし、休暇の希望もちゃんと調整してくださるので、働きやすい環境だと感じています。」

───家庭の事情を考慮して働かせてもらえるのはとてもありがたいですね。民宿だと、夜間の業務も発生するのでしょうか。

東口「宿直は基本僕1人でやっているため、アルバイトの方が深夜に働くことはないので安心してください。むしろ夜間ではなく、合宿シーズンの客室の入れ替えをする朝の時間帯が特に人手不足なんです。9時~11時の2時間で全客室、廊下、トイレ、お風呂など隅々まで清掃して、客室準備をしないといけないんです。」

今藤「うちは、学生さんの合宿利用が多いんですよね。夏休みなどの合宿シーズンはかなり慌ただしくなって大変ですけど、終わった後の達成感は最高ですね。『自分、よく頑張ったなぁ』ってやりがいを感じられます(笑)」

───清掃業務は時間との闘いなんですね!ちなみに、キッチン業務は、どうでしょうか?やはり、調理経験がないと難しいですか。

今藤「そんなことないですよ。お弁当に関しては、誰でも簡単に作れるようなマニュアルがあるので安心してください。」

お弁当のメニュー

───マニュアルがあるのは心強いですね。先ほど、ストア2・7の売店業務をお願いすることもあるとおっしゃっていましたが、どのような時に売店業務に携わるのでしょうか。

 

東口「民宿2・7で働いているスタッフの適性によっては、ストア2・7に移動していただいて、売店業務の担当になる可能性があります。業務内容としては、レジや清掃、商品の補充などですね。」

 

───ストア2・7で働くことになった場合は、売店業務に専念する形になるのですね。ストア2・7では、今どんな方が働いていらっしゃるのでしょうか。

 

東口「僕の両親と店長の3人で店を回していますが、商品を補充する朝の時間帯に人手が足りていないんです。なので、ストア2・7で働くことになった場合は、平日の朝の時間帯に働ける方だと嬉しいですね。」

 

───ストア2・7はどんなお客さまが利用されていますか。

 

東口「民宿2・7の利用者さんや観光客の方、村民さんなど様々な方に利用してもらっています。ただ買い物をするだけでなく、村民さん同士の集いの場として店前の休憩スペースを利用してもらうことも多いです。」

───民宿2・7の焚火企画やストア2・7の休憩スペースなど、訪れると誰かと繋がれる場になっていそうですね。ちなみに、おふたりはどんな方と一緒に働きたいとお考えでしょうか。

東口「接客業の経験のある方や宿泊業の経験がある方が来てくれるとありがたいですね。僕たちは、お客さまとの接し方を独学で学んできた部分があるので、経験者から違う視点で新たな意見をもらいたいな、という気持ちがあります。でも、今働いているスタッフは未経験から始めている方がほとんどなので、未経験でも安心してください!

今藤「東口さんは、スタッフの声をたくさん拾ってくれるんですよ。私が以前、働いていた職場は、『こうじゃなきゃ駄目』という決まりに従うことも多かったですが、民宿2・7では、スタッフからの提案を『一回やってみようか』と受け入れてくださることが多いんです。だから、積極的に意見を言ってもらえる方だとお店がさらに良くなるんじゃないかと思います。」

スタッフやお客さまの声を大切にする民宿2・7

───自分の提案を受け入れてもらえる環境で働けることは、とても素敵ですね。実際に今藤さんはこれまでにどんな提案をしたことがあるのでしょうか。

 

今藤「お弁当のメニューを提案しました。お弁当を買うお客さまは男性の方が多いのですが、たまに来る女性のお客さまが、ガッツリしたお弁当のラインナップを見て悩んでいる姿を見かけたんですね。そして、私自身も脂っこいものをあまり食べたくない派だったので、あっさり系のだし巻き弁当や野菜炒め弁当を新たにメニューに加えてもらいました。」

 

東口「あと、『貴(タカ)の咖喱(カレー)』という名前も提案してくれたよね。」

 

───「貴の咖喱」ってなんですか?

 

東口「お弁当で人気メニューのカレーを『貴の咖喱』という名前で、食器で提供できるように準備しているんですよ。僕一人でカレーの仕込みをしているので、僕の名前の『貴之』から一文字とって、『貴の咖喱』と名付けました(笑)。」

 

今藤「東口さんのメニュー名の案だと、カタカナで『タカのカレー』だったんですけど、『貴の咖喱』って漢字の方がかっこいいと思う、って伝えたのが私です(笑)」

東口さんの手書きの『貴の咖喱』ロゴ(案)

───味はもちろんですが、メニュー名にもこだわりが詰まっているのですね。ちなみに、なぜ食器での提供を始めるのでしょうか。

 

東口「実は、今のお弁当販売を始めたのは、コロナ禍がきっかけだったんです。以前は昼間にお食事処として営業していたんですよ。今も買っていただいたお弁当を店内で食べることはできるのですが、村民さんから、『店内でプラスチック容器に入ったお弁当を食べるのは味気ない』というお声をいただいたんです。その時、『またもう一度食器での提供を始めたい』と思い、お弁当として提供している数種類のメニューを食器で出せるようにと準備中です。」

 

───お客さまの意見やスタッフの提案を「やれることなら、やってみよう!」と受け入れているからこそ、民宿2・7は地元の人に愛されているんですね。

 

今藤「東口さんの、なんでも意見を受け入れてくれる姿勢って、つまり地域の人を大事にしていることにもつながると思うんです。何か新しいことを始めようとしたときには、地域の方々に相談することも多くて、地域の人に受け入れてもらえるものを提供しようとしているなぁと感じますね。あとは、曽爾村産の野菜や卵を積極的にメニューに取り入れているところも、地域との繋がりを大切にしているんじゃないですかね。」

 

東口「そんな立派な考えはないけれど、お客さまに提供している曽爾の野菜について話すことで、よりおいしく野菜を食べてもらえると思ってるんです。そして観光で泊まっていただいたお客さまが、曽爾の野菜を好きになって、生産者さんのところで野菜を買って帰ることが増えてきたのは嬉しかったな。」

実際にお客さまに紹介している曽爾村の農家さんのパンフレット

───みんなで曽爾村を盛り上げようとしている姿勢が民宿2・7の良さですね。最後に、そんな地域の方を大切にしている民宿2・7で、どんな気持ちで働かれているかあらためて教えてください!

 

今藤「お客さまはもちろん、従業員も含めて、本当にアットホームな雰囲気になっていると感じていて、その良さを残したい思いがあります。これは、東口さんを筆頭に、働きやすい環境をつくってきてもらえたおかげですが、ぜひ新しい方とも一緒に働きやすい環境をつくっていきたいです。」

 

東口「『ありがとう』と言ってもらえるのが一番だから、『ありがとう』を言ってもらえるように頑張っていますね。サービスはなんぼでもしようと思ったらできるけれど、あまり過剰なサービスはせずに、お金関係なく僕自身の言葉・行動をお客さまに提供して『ありがとう』と笑顔で帰ってもらえるのが一番ですね!」

 

スタッフやお客さまの声を大切にし、地域の方にも愛され続ける民宿2・7。

曽爾村への熱い思いをお客さまに届けられるお仕事、ぜひ挑戦してみませんか。

ご応募お待ちしております。

募集要項

企業名

民宿2・7(ツーセブン)

募集職種

接客・ホール・キッチン

雇用形態

パート・アルバイト
契約の更新:無

給与

時給1,051円~

福利厚生

昼食付き

仕事内容

館内清掃、調理補助、レジ、ストア27売店勤務
あなたの得意分野を活かさせてもらいます。

勤務地

曽爾村今井1341-1

勤務時間

9:00~14:00(休憩45分)

休日休暇

週休2日制
年始休暇

応募資格

サービス業経験(あれば尚可)

選考基準

事務経験者優遇

求める人物像

清潔感、明るく挨拶がしっかりできる方

採用予定人数

1~2名

選考プロセス

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