森林浴が気持ちいい、「丁度いい」おうち

賃貸
#単身向#家庭菜園#改修予定#空き家バンク

小長尾の集落を登り、これから山の中に入るぞ!というところに佇む、今回の物件。

木々の間から見える風景もGoodですね。

可愛らしい狸がお出迎えしてくれたので、早速中へ入らせてもらいます。

間取りはこちら。和室が3つと台所・水回り、あとは4畳半ほどの土間収納があります。

単身の方や夫婦世帯、小さなお子様がいるような家族世帯にはぴったりの大きさではないでしょうか。

 玄関から上がると、まずは6畳の和室があります。ここが家の中心。どの部屋に行くにもここを通ります。
もともとはリビングとして使われていたそうです。まだ残置物が残っていますが、片づけた状態で借り手に引き渡すという事なのでご安心ください。

北側の3畳間。コチラは収納部屋にしたり、書斎のようにも使えそう。こちらの部屋の箪笥を置いていた部分の壁紙が少しはがれかかっているのですが、その部分も所有者さんが改修してくれるとのことです。

 続いて、4畳半の間。コチラは寝室にぴったりですね。

 台所は8畳。まだまだ残置物が残ってしまっていますが、逆に生活のイメージが湧きますね。左に映っている水屋ダンスやダイニングテーブルや椅子などは「そのまま置いておいたら、使ってくれるかな~」という話をしていました。
処分するのも大変だし、使える物は使うよという方は入居前に相談してみてください。

 洗面・お風呂・お手洗いも十分使える状態です。お風呂は灯油にて給湯。「建物裏に大きなタンクがあるので、プロパンガスと一緒に近くのガソリンスタンドにお願いすると良いのでは?」とのこと。

 このトイレ、右にも左にも扉があります。3畳間・4畳半の間のどちらからでも入ることができて面白いですね。鍵はしっかりかけましょう!

 最後に、土間収納。農機具など諸々の家財が残っていますが、無くなれば、広く使えそう!所有者さんにしっかり片づけてもらいましょう。

 建物横に、ちょっとした家庭菜園が出来るスペースも有ります。もともと夫婦世帯が住まわれていたそうですが、2人分は十分賄えるような量は採れていたそうです。

 建物周辺の草刈りや、落ちてくる杉の枯葉の清掃は入居者さんにてお願いします。

暮らしのインタビュー・空き家活用実例

空き家バンクでマッチング後、実際に曽爾での暮らしをはじめた利用者さんと、空き家バンク登録して頂いた所有者さんに話を伺ってきました。

◆利用者さんへのインタビュー

お気に入りの土間スペースにて

移住のきっかけ

子供の頃からアウトドア派で、オフロードバイクや渓流釣り、冬登山などの趣味があります。「自由に生きる」をモットーに雇われない働き方を目指した結果、自分で会社を経営することに。順調に会社の規模は大きくなる一方で、社員に対する責任が生まれることで、楽しむ時間が取れない生活に窮屈さを感じていました。

コロナ禍で社会情勢が変わる中、会社の事業譲渡を行ったことを機に、第2の人生を「自由に生きる」ために働き方や暮らし方を変えるべく、移住を本格的に検討するようになりました。

家探しの経緯(期間・探し方など)

当初は関西全域で様々な地域を見ていましたが、趣味でいった事のある「天川」や「吉野」なども候補に。山あい地域特有の日照時間の短さによる暗さが気になっていたところ、たまたま知人の紹介で曽爾高原に訪れた際に、曽爾に「明るく、伸びやかな印象」を持ち、興味が出てきました。

移住相談をした際に、すぐ住める家があり、曽爾だと今の仕事を変えることなく第2の人生への挑戦を検証することができることもあり、移住を決断しました。

物件探しのこだわり条件

家探しでは、「すぐに住める家」、「山の中の木に囲まれた家」、「家が密集していない場所」をキーワードにしていました。将来的には、購入して所有できる物件があれば・・・という思いもありますが、当時の状況では検証するという意味合いで、賃貸物件がちょうどよかったのかもしれません。

家の好きなところ・好きな過ごし方

集落の上の方に位置しているので、眺望が良いところが気に入っています。

また、ちょっとした大工仕事をするのにちょうどよい土間のスペースは重宝しています。
今は収納スペースを確保するため、棚を作っています。また、所有者さんに相談しながら、ウッドデッキを作ることを検討しています。

現在は、収納棚を造作中でした!

大変なところ

木に囲まれていて良いのですが、その分、陽当たりがおもったより良くないです。
その影響で湿度が高いのかなとは思いますが、とくに困ったというほどではありません。

大工道具や山仕事の荷物でいっぱいの収納棚
LED照明を増設しているため、明るいです。

これから曽爾で何をしたい?

現在、村内の林業会社にお世話になりお手伝いさせてもらっていますが、業界の事をもっと学んでいきたいです。また「狩猟」や「養蜂」など、趣味と実益を兼ねられるようなことにも挑戦していきたいです。

秋の曽爾高原への渋滞を見て、この場所に改めて可能性を感じたので、飲食の分野で何かできたら面白いだろうなと企てています!

移住・家探しにおけるアドバイス

自分の場合は、理想の暮らしのイメージがあり、仕事面での懸念もない状態で物件を探していていたため、物件を決めるにあたり、移住を決断しやすかったです。

条件に合う物件に出会えるのは運次第ですが、良い物件が出たときにすぐに決断できる状態にしておくことも重要なポイントだと思います。

所有者さんとの関係性・メッセージ

家賃が手渡しなので月に一回は必ず顔を合わせています。たまに畑に遊びに行かせてもらったときには「この畑、いつでも使ってや~」と言って下さったり、仲良くさせてもらっています。

また、夏の出合(=集落での草刈りなど)の際は、興味のある知人に来てもらって一緒に参加したり、地域の方ともうまくやってるかなと思います。

 

◆所有者さんへのインタビュー

家の前で談笑する、所有者さんと利用者さん

バンク登録までの経緯・大変だったこと

兄夫婦が住んでいた物件が空き家になり、建築当初から20数年経っていて家も多少の傷みがあるため、家の行く末を思案していました。空き家の利活用と地域貢献になればと思い、空き家バンクの登録を決断しました。

空き家バンクの家財整理と改修の補助制度を使う事で、自身の負担を抑えることができたのは、うれしかったです。

以前、別で管理している物件において、入居されている方と地域間でトラブルがあったことも有り、どんな人がくるか不安があったことも事実です。

契約後の感想・利用者さんとの関係

とても良い方を紹介してくれたと思っています。

同じ大字(=集落)に住んでているので、気を遣わさないよう過干渉にならないように気を付けていますが、家賃を持って来てくれるタイミングや、家の手直しをする際に事前に相談してくれたりと、コミュニケーションはしっかりとれています。

出合の際に、同じ組(=近隣の住民)の方から大字の皆さんに紹介してくれたりしているので、地域の方ともこれから少しずつ仲良くなってくれたらうれしいなと思っています。