曽爾高原に一番近い宿でペットと思い出のひと時を提供する新規事業

曽爾高原へ向かう道中で渡る小さな橋に、「垰(たわ)レストラン」「垰(たわ)キャンプ場」と書かれた看板があります。

 

看板の案内に沿って車を走らせると辿り着くのが、太良路に拠点を構える『そに木霊リゾート~TAWA~』さんの『農家民宿 垰 ~TAWA~』です。

 

明治元年に建てられた母屋、大正元年の蔵、昭和期の離れをリノベーションした、1日2組限定の宿泊施設。

黒色の立派な梁の存在感を引き立たせる白色の壁や天井には漆喰が施されており、昔懐かしい雰囲気のなかに、モダンテイストがミックスされた居心地の良い空間が広がります。

 

 

同施設内では、『レストラン垰』の営業も行っており、竈で炊いたごはんをはじめ、曽爾産・三重県産の野菜を使用した田舎の家庭料理を提供しています。
ランチ・ディナーともに完全予約制となり、宿泊をしない方でもご利用いただけるのだとか。

 

 

宿泊・レストランを兼ね備えた拠点から曽爾高原方面へ車で3分、徒歩で15分ほど進むと、『TAWA CAMP』があります。
このキャンプ場、近畿圏内に多くのファンを持つ天然温泉『お亀の湯』からなんと徒歩1分。
焚火サイト・デッキサイト・シングルサイト・林間サイト・複数の区画サイトから構成されており、各種キャンプ用品のレンタルもあり、キャンプ初心者の方でも楽しめる人気のキャンプ施設です。

 

 

曽爾高原や天然温泉『お亀の湯』から圧倒的な好アクセスで、宿泊・レストラン・キャンプ場を運営する『そに木霊リゾート~TAWA~』さん。
この3つだけでも十分な事業規模なのですが、実は新たに構想している事業があるのだとか。

そこで、今回の記事では、『そに木霊リゾート~TAWA~』さんの新規事業を支える、企業研修型地域おこし協力隊員を募集します。
 

東海と関西を繋ぐ発信拠点、曽爾の「TAWA」。

前段でご紹介した『農家民宿 垰 ~TAWA~』『レストラン垰』『TAWA CAMP』から成る3つの事業。
これら全てを仕掛け・運営しているのが森田 千裕さんです。

 

一体どのような背景があって、この3つの事業が曽爾で始まったのか。
森田さんにお話を聞いてみました。

 

「私は三重県出身で、伊賀上野・名張・赤目で観光の仕事をしていました。三重と曽爾って隣接していて、三重付近の観光案内をする際、曽爾にもよく訪れていたんです。」

 

 

───三重県で観光のお仕事をされていたんですね!なぜ今は曽爾に拠点を?

 

「実は東海と関西の情報発信の仕方って、全然違うんです。隣接している三重県と曽爾がある奈良県でも、管轄されている行政が異なるので、観光媒体に双方の情報が載っていないんですよね。
曽爾はとても素晴らしいところなのに、その存在をあまり知られていないことが残念で。
東海と関西を繋ぐ場所を作りたいと思ったのですが、出身地で既に発信源を持っている三重県ではなく、関西の発信拠点として曽爾で何か新しいことをしようと考えました。」

 

───東海と関西、三重県と奈良県を繋げる役割ですね。曽爾以外にも三重県に隣接している地域はありますが、なぜ曽爾だったのですか?

 

「景色ですね。曽爾高原・屏風岩・鎧岳・兜岳…。曽爾の景色の美しさは抜群です。
その景色を堪能できる最高の立地で、『そに木霊リゾート~TAWA~』を拠点とした発信地を作りたかったんです。」

 

───曽爾高原に向かう道中で誰しもが通る橋の上に看板を立てていらっしゃいますよね。とても目立つので気になっていたのですが、「垰」を最初は「とうげ」と読んでいたので、「たわ」と読むと知ったときは驚きました。

 

「実は曽爾には『クマタワ峠』『タワミネ峠』など、「峠(とうげ)」に「垰(たわ)」と呼ばれる地名が残っているんです。「垰(たわ)」には、村と他の地域をつなぐ場所という意味があり、人と人が交流し、情報が集まり、地域と地域を繋ぐ場所になるという願いを込めて、曽爾出身で春日大社の元権宮司である岡本 彰夫さんに名付けていただきました。
今では皆さんから『TAWAさん』という愛称で親しんでもらっています。」

 

───東海と関西、三重県と奈良県を繋ぐという自身の夢とリンクしているんですね。
そんなTAWAさんでは、宿泊・レストラン・キャンプ場と3つの観光事業をされていますが、そもそも観光分野にこだわりがあるのは何か理由があるんですか?

 

「実は高校生のとき、伊賀で忍者のアルバイトをしていたんです。(笑)」

 

───忍者?!

 

「そこで接客が楽しいと感じたんですよね。社会人になってからはホテルやカフェ運営をしていましたが、身体を壊したことをきっかけに、観光協会で働き始めました。
観光や接客のお仕事って、人が喜んでくれる顔がすぐに見えるんですよね。それがやりがいで、ここまでずっと接客・観光畑でやってきました。」

 

───TAWAさんが立ち上がってから5年が経ちますが、それぞれどのようなお客様が利用されているのでしょうか?

 

「オープンしたての時期は、大阪や神戸など関西方面のお客様がメインでした。そしてお客様の需要も様々で、曽爾高原観光の拠点に宿泊を利用される方はもちろん、レストランだけの方もいれば、キャンプだけの方もいらっしゃいます。キャンプ場に連泊して、そこを拠点に伊勢や奈良方面に行くという方もいらっしゃるんですよ。

ただ、オープンしてすぐにコロナが流行してしまって…。集客が難しい時期だったので、『せっかくなら』と、レストラン運営の調理の勉強のためにNAFIC(なら食と農の魅力創造国際大学校)に通い始めました。」

 

───学校には何年通っていたんですか?

 

「2年のコースを受講していて、もうすぐ卒業します。コロナも落ち着いてきたし、せっかくなら新しいビジネスモデルに挑戦しようと思って今に至ります。」
 

やりたいことは何でも挑戦する

───宿泊・レストラン・キャンプ場、既に3つの事業をお持ちのなかで、さらに新規事業に挑戦するというのは、なかなかすごいバイタリティですね。

 

「既存の事業もそうなんですが、やりたいと思ったらなんでも挑戦してみたくなっちゃうんです。『これしようと思ってんねんけど』『これもやりたいし、あれもやりたい』って、良い意味で暴走しがち。協力してくれる周りの方々は大変だと思う…。(笑)」

 

───新しいことを始める時って、ワクワクと同時に「失敗したらどうしよう」って、怖気づいてしまうことはないですか?

 

「新しいことを始める時でも、恐怖はないかな。山に行くか、海に行くか。行きたい方に行くので、選ばなかった方のことは考えないですね。自転車を漕いでいても、右に曲がるとき左を見ながらだと曲がれませんし。『これやりたい』と、どんどん口に出すと実現できるものです。」

 

───お話を聞いていると、さっぱりと潔くて気持ちが良いですね。
周りの方々は大変かも…と先ほど仰っていましたが。(笑)

 

「オープンした直後にコロナ渦になってしまったので、もしかしたら周囲の人からは『失敗』と思われているかもしれませんが、自分では全くそう思っていないんですよね。すべて経験に繋がっているから、新しいことを始める度に『経験値アップ!』と思っています。」

 

───森田さんのお人柄がよく分かってきた気がします。YESかNOか、はっきりしていますよね。

 

「そうですね。ダラダラするのが嫌いなので、白黒はっきりさせながら物事を進めていきたいと思っていますし、一緒に仕事をするにしてもメリハリを持って行動してくれる方と共に新しい事業に取り組んでいきたいですね。」
 

ペットを通じてコミュニティーを育める場を作りたい

───それでは、実際に現在考えておられる新しい事業とはどんな内容なのでしょうか?

 

「ペットを通じてコミュニティーを育める『Animalサークル』事業です。
ペットは人よりも寿命が短いから、家族とペットで過ごせる時間を作り上げたいんです。ペットの結婚式・お誕生日イベント・犬種オフ会など、ペットを中心にしたコンテンツを考えています。」

 

───なぜ「ペット」に着目したのでしょうか?

 

「両親が自営業職で、なかなか家族でおでかけに行けない環境だったので、寂しい思いをしないようにと、幼少期から様々なペットを飼っていたんです。生まれたときから動物に囲まれた生活が当たり前で、魚類・鳥類・犬・猫・ハムスターなど、さまざまな動物と暮らしていました。ペットが身近にいない人生の時間は今まで一度も無かったんですよ。

また、観光協会で働いていた時も、ペットと一緒におでかけできる場所や泊まれるホテルの問い合わせがたくさんあったのですが、ペットと一緒に楽しめる場所って、まだまだ少ないんですよね。」

 

───現在のTAWAさんのビジネスモデルとどのように掛け合わせていくのですか?

 

「既に1日2組限定の宿泊事業の方では、小型犬2匹までの宿泊は可能となっています。
ただ、TAWAを利用してくださる方々は曽爾高原へハイキングに行ったり、お亀の湯に入浴へ行ったり、ペットとずっと一緒にいることができない場合も多いです。
そんな方々のために、飼い主さんがおでかけしている間に、ワンちゃんはトリミング施術を受けているなど…。ペットを含む家族全員の素敵な思い出が作れるコンテンツをたくさん考えています。」

 

トリミング施術のお話は、あくまで一例だそう。
人も動物も食べられる食事の提供や、赤目や伊賀など三重県方面への広報を兼ねた出張コンテンツなど、ペットと共に暮らしてきた時間が長い森田さんだからこそ思いつく、「ペットと飼い主が楽しめるコンテンツ」の構想をたくさん伺いました。

 

───どんな方と一緒に事業を作り上げていきたいですか?

 

「先ほどもお伝えしたように、私の性格が結構ストレートなので…。そんな私とキャッチボールができる方が良いかもしれません。自分の頭だけで考えるのではなく、一緒に考えて良いものを作り上げていく、パートナーのような存在ですね。
あとはもちろん、動物が好きな方。動物関係の専門学校に通われていた方は即戦力になるので大歓迎ですし、これから動物に関わる資格を取得したいと考えている方にも、資格取得のサポートはしていきたいです。」

 

───「ペットと楽しめるコンテンツ」をたくさん構想されていますが、企業研修型地域おこし協力隊の3年間の任期内では、どのような事業構築の流れを想定しておられますか?

 

「やりたいことはたくさんあるのですが、最初から全部実行するわけではないのでご安心いただければと。(笑)
 
【1年目】既存施設のノウハウ取得/『Animalサークル』の企画立案/資格取得準備
【2年目】『Animalサークル』の企画立案/テストマーケティング/資格取得
【3年目】『Animalサークル』のPDCAを回していく
【4年目】『Animalサークル』の運営(独立を希望する場合はバックアップ)
※資格取得は2~3年目を目処に。(必須ではありません)

 

ざっくりとですが、このように時間をかけてペット事業の安定を目指していきたいです。」

 

ペットと飼い主が楽しめるコンテンツを提供する『Animalサークル』事業。
そして森田さんの頭の中にはたくさんの企画構想がありました。
企業研修型地域おこし協力隊員の力が合わさることで、この新規事業の可能性はいかようにも広がるはずです。

 

「とにかく楽しくないとイヤ。」
「曽爾を知らない人に向けて、東海・関西を中心に広域的に曽爾の魅力を発信する拠点にしていきたい。」

そう語る森田さんは、自分がやりたいと思ったことに対して真っ直ぐ向き合っておられます。
そんな森田さんや可愛い動物たちと共に、曽爾を拠点とした新しいペット事業を創り上げたい方、是非ご応募ください。

募集要項

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